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身体健全、家内安全、交通安全などの御祈祷を行っています 

法話houwa

おもに18日観音様の法話を掲載しています。

志村けんさんの訃報をきいて(令和3年9月18日)


 
今日は、9月18日観音様の日であります。


今月も、緊急事態宣言ということで、参拝者無しでLIVE配信でお送りしています。


先日のオリンピック、パラリンピックが開催された時には、たくさんのコロナ感染者がでまして、改めまして、人の出入りで新型デルタ株は感染しやすいことが、浮き彫りになりました。


その間、ワクチンを接種できる人数も大幅に増え、わたし自身も、本日の午後には、二回目の摂取をする予定であります。まだ出口が見えない状況で、人々の心には、大変な負荷がかかっております。


本日のお話は、そんなコロナ感染が出はじめた、去年の春頃のお話です。


1年半ほど前の、2020年3月29日。御年(おんとし)数えの71歳で、ドリフターズの志村けんさんが、この世から旅立ってゆかれました。


わたしが小さい頃は、テレビが一台しかなく、テレビのチャンネル権は父親が持ち、私たち子供は、自由に好きな番組を見ることができませんでした。


しかし、毎週土曜日の夜八時の番組「八時だよ、全員集合」だけは、親も一緒になって見られる唯一のテレビ番組でありました。



1時間のお笑い番組で生放送。身体を使う体当たりの番組構成。天井からやかんが落ち、大きな金(かね)ダライが落ちてくる。


張りぼての大きなスタジオの壁が、人に向かって落ちてくる。毎週、ハラハラ、ドキドキしながら見ておりまして、人を元気にし、笑顔にしてくれる番組でありました。



去年の1月頃から、コロナウイルスの感染拡大のニュースが報じられ、まだ、わたし自身も身近なものだと感じられずにいた頃。


そんな頃にニュース速報で飛び込んできた、志村けんさんの訃報。


たくさんのレギュラー番組をかかえ、お笑い界のスターがコロナウイルスの感染で亡くなってしまった。



身近な人ではないけれども、テレビを通して身近と感じている人が亡くなった。このウイルスは、とても危険で大変なものだと肌で感じた。


手洗い、うがいを心がけ、アルコール消毒する。お寺の法事でもマスクを付け、座る人との間隔を開ける。



道元禅師様は言います。「人の命は、次の瞬間にも、どんな重い病気にかかり、いつの間にか重い苦しみに打ち震えることがあるのだ」と。


私たちは、ウイルスが蔓延していない、マスクを付けない生活があたりまえだと思っていた。しかし、今は違う。




私たちは、この日この一日を、たった今だけの、命であることと思って、時を無駄にせずに生きて行かなければならないと教えています。



花の寺 心月齋

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